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〝シンボライズ〟の闘い ベル&ロス BR 01 ニューコレクション

なんとも印象的な2本である。航空機のコックピット・インストゥルメントをモチーフに、鬼才ブルーノ・ベラミッシュが構築したベル&ロスのアイコン「BR 01」。しかし時計愛好家からの絶大な支持を受け、ひとり歩きを始めたBR 01は、現在ではさまざまなイメージの翼を広げている。さしずめこの2本の並びなら、〝大海原を荒らし回った海賊と闘うイギリス海軍〟といった風情だ。もっとも、海賊たちが最も暴れ回ったとされる17世紀中頃に、量産されたマリンクロノメーターは存在しなかったはずだが、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズの『パイレーツ・オブ・カリビアン』で描かれた時代設定が、海賊の再興期にあたる18世紀初頭だとすれば、ピエール・ルロワのデテント脱進機がやっと間に合う計算か? まぁ、そんなことはどうでもよい。


 端正なホワイトダイアルを備えた「BR 01 インストゥルメント ドゥ マリン」は、まさしく航海用精密時計として重用されたマリンクロノメーターのイメージ。ミドルケースはチタン製だが、ブロンズ製のベゼルと、ケースサイドのローズウッドが、頑丈な木箱にジンバルを介して据え付けられた、デッキクロックの姿を想い起こさせる。ダイアルはいわゆる〝コールドエナメル〟と称されるホワイトラッカーのポリッシュ仕上げだが、表面には適度な瑞々しさを持った光沢感がある。特にインナーベゼルリングの塗膜はぽってりと肉厚で、何とも言えない色香が漂う。ブロンズケースの経年変化が進んで、パチナ(銅錆)が浮いてくれば、また異なった迫力を見せるだろう。なお実機には、装飾が施されたBRキャリバー203(ユニタスベース)が搭載され、グラスバックから眺めることができる。



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